恋の魔法。
と、その時。
急にヨシがバっと
上体を起こして、
パチィン!と
両頬を叩いた。
突然鳴り響いた
乾いた音に、
あたしは状況を
いまいち把握できない。
「あ~~~くそっ!!」
「よ、ヨシ…?」
「…由梨も、
爽やかなオレが
好きなんでしょ?」
「へっ?」
「前、友達に言われたんだ。
お前から爽やかさを
とったら何も残らない!
ヨシは爽やかさ命だ!
ってさ。
だから由梨の前でだけは
絶対何があっても
爽やかであろうと
決めてたのに…」
わかりやすいほど
落胆するヨシが
なんだかとても
かわいくて、
笑ってしまった。
「ねえヨシ。
あたしはヨシの、
優しくて、
まっすぐで、
犬が好きで、
ブサイクなスーパーマンが
好きっていう変な所も、
大好きだよ」
「うわ…
由梨、まじずるい//」