恋の魔法。
――昼休み:屋上――
「なあ」
「……………」
「おーい」
「……………」
「由梨さーん」
「……………」
「なんだよー。
ちょっとは
反応してくれたって
いいだろーが」
「クラスの人たちも
他クラスの生徒すら
誰もいないこの空間で
恋人のふりを
しなければいけない
理由がわからない」
「くっそー…。
あ、じゃあ、チューしていい?」
「!」
「あ~!
今眉毛ピクッて動いた~!
反応したね絶対!
よっしゃ!」
この人、よっぽど
暇なんだろうか。
あたしの隣で
鼻歌なんか歌ってて
何がいいんだろう。