恋の魔法。
「じゃあ七瀬さんの席は
一番後ろな!」
「…はい」
"くっそー
後ろのやついいなー"
"俺も次の休み時間
すぐ話しかけにいこっと!"
「あ、隣の席同士、
これからよろしく!
俺のことは…」
「別に、あたしに
かまってくれなくて
いいから」
「…へ?」
「必要以上に
しゃべりかけないで」
「あ、はい…」
"…なんか、怖くね?"
"オレ、やっぱ
話しかけないどこっと…"
別に、新しい友達なんて
期待していない。
人間なんて
めんどくさい生き物だ。
いらない。
何もいらない。