お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~
――――・・・
午後4時。
ガールズトークや買い物をしながらあたし達は駅前通りを歩いていた。
「あ、ちょっとあの店可愛くない?」
「ほんとだ!!入ってみようよーっ!!」
雑誌で話題になっている可愛いブランドの服屋さん。
中もお人形ハウスのように可愛かった。
「やばいー」
きゃっきゃっとはしゃぎながら店内を回る。
RRR…
その時にポケットに入っていた携帯が鳴り響いた。
"着信 麻生恭史郎"
ピッ…
「もしもし、恭ちゃん。今日は桐生に渡してくれてありが『来栖!!今どこにいるんだ!?』
いつになく焦った声。
どうしたんだろう?
「駅前通りだけど?」
『今すぐ帰ってこれるか!?』
「えっ!?」
慌てて友ちゃんを見ると電話口から声が漏れていたのかすぐ頷いてくれた。
「う、うん大丈夫だよ。てか、何かあったの?」
『来栖まだニュース見てないのか?』
「え、何のこと?」
『落ち着いて聞けよ…。桐生の乗った飛行機が事故に遭ったんだ』
「…え」