君が僕を忘れても
愛華の弁当
「はい!!」愛華が俺に弁当を渡す。
パカ。
ムア~ン。弁当から異臭・・・・。
「愛華さん、今日は何の弁当ですか・・・・?」俺が愛華に聞く。
「ふふっ!!今日は、納豆&苺の混ぜ込みご飯と・・・」
「やっ、愛華もう言わなくていいから・・・」納豆はまだいいけど苺って・・・。
愛華はかなりの味音痴だ。
10歳の時、クリスマスパーティーのゲームの罰ゲームで、いろんなものを混ぜたジュースを飲まされた。
めっちゃまずくて吐きそうになったのに愛華は、「このジュースすごいおいしい!!」
って言いながら飲んでた。
「俺、今日パン買ったから」おそるおそる愛華に言った。
んで、愛華が「わかった」なんて言うはずもなく食べるはめになり俺はおなかをこわし、午後の授業を休んだ・・・・。
「あの弁当のせいだ・・・」なんてぶつぶつ言いながらも、保健室のベットにあがった。
そのうちいなかった保健室の先生が戻ってきた。
「桐山君、ごめんね待たせてぇ」俺にウィンクしながら先生が言った。
「あ・・・、全然大丈夫っす・・。」
「で、今日はどうしたの?」先生は俺が常連みたいな言い方をした。
まあ、常連は事実だけどな。
「えっと、今日は、森崎さんの世界一不味い弁当を食べておなかをこわしました」俺がふざけて言った。
「そんなに不味いの・・・?」先生が苦笑いして聞いた。
俺は、愛華が味音痴だとか、弁当は納豆&苺の混ぜ込みご飯だったとか、全部話した。
そしたら先生が「よっぽど好きなのね」そう言った。
好き?誰が誰を?まさか、俺が愛華を・・・・?
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