ひだまりシュガー2 ~イケメン達との恋と友情~





「目的が何か知りたいね」



静かにそう言った亜沙子。



亜沙子も私も何となく感じるところがあった。



もしかして、私と亜沙子の間に入り込みたかったんじゃないかと。





「ユッキー友達いるよね?」



「うん。いると思うけど、最近私達とずっと一緒だもんね」





別にうらまれることをした覚えもない。



ねたまれるほど私はかわいいわけでもない。


むしろ、ユッキーの方がかわいい。




「ちょっと引っかかるんだけどね」


と亜沙子が話し始めた。






2年の時、ユッキーと亜沙子は話したことがあった。




それってのが、いきなりユッキーに声をかけられたらしいんだ。



亜沙子はユッキーのことを知らなかったのに、ユッキーは知っていた。




その時に、“佐藤陽菜ちゃんって津田さんの親友なんでしょ”と言っていたそうで。


う~む。


私ってそんなに有名人じゃないし。






「その時は何とも思わなかったんだよね。でも、今思い出すとちょっと不自然だよね」



亜沙子は、目を閉じた。





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