FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
その声がした方向に、恐る恐る視線を向けた。
声をかけてきた人物を視界に入れた時には、すでに勢い良く抱きつかれていた。
「大丈夫か、お前!」
勢い良く抱きつかれたので、よろけて思い切り後ろに引っくり返った。
「あいっ、てぇ~……」
聖、そして蒼馬は揃って唸り声を上げた。包帯の巻かれている体中に、強烈な痛みが走った。
「ちょおっと! 蒼馬くん! 気をつけてよね!」
後ろで沙都美が憤慨している。
「ハハハ、ごめんごめん、つい嬉しくて」
頭を掻きながら、ペコペコ頭を下げる蒼馬。
そんな蒼馬を、ポカンをした顔で眺めている聖。
「んっ? 何だあセイ、まだ寝惚けてるような顔して~。相変わらず寝起きの悪さは天下一品ってか~?」
なんて揶揄った後、静と沙都美がいることを思い出し、少し笑顔を引きつらせる。
そんな親友の姿を、まだ呆然と眺めている聖は……急に起き上がると、蒼馬の肩をガシッと掴んだ。
「んお?」
不思議顔の蒼馬を、ジッと見つめる。
「蒼馬……? ホントに、蒼馬か……?」
「おおよ。ほれ、皆もいるぞ」
と、後ろを振り返る。
蒼馬の視線の先には──椅子に腰掛けている5人の姿が見えた。
声をかけてきた人物を視界に入れた時には、すでに勢い良く抱きつかれていた。
「大丈夫か、お前!」
勢い良く抱きつかれたので、よろけて思い切り後ろに引っくり返った。
「あいっ、てぇ~……」
聖、そして蒼馬は揃って唸り声を上げた。包帯の巻かれている体中に、強烈な痛みが走った。
「ちょおっと! 蒼馬くん! 気をつけてよね!」
後ろで沙都美が憤慨している。
「ハハハ、ごめんごめん、つい嬉しくて」
頭を掻きながら、ペコペコ頭を下げる蒼馬。
そんな蒼馬を、ポカンをした顔で眺めている聖。
「んっ? 何だあセイ、まだ寝惚けてるような顔して~。相変わらず寝起きの悪さは天下一品ってか~?」
なんて揶揄った後、静と沙都美がいることを思い出し、少し笑顔を引きつらせる。
そんな親友の姿を、まだ呆然と眺めている聖は……急に起き上がると、蒼馬の肩をガシッと掴んだ。
「んお?」
不思議顔の蒼馬を、ジッと見つめる。
「蒼馬……? ホントに、蒼馬か……?」
「おおよ。ほれ、皆もいるぞ」
と、後ろを振り返る。
蒼馬の視線の先には──椅子に腰掛けている5人の姿が見えた。