FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
(どうすればいい!?)
このままこんなところで死ぬわけにはいかない。
(まだ死ぬわけには──)
聖から〝気”が立ち上がる。蒼く、透明なオーラが。
「動けええっ!!」
呪縛にかかった身体を動かそうと、手足に力を入れる。するとギリギリのところで呪縛が解け、少女の剣を間一髪でかわした。
「何っ」
少女が驚いて振り返る。だが、すぐにまた向かってきた。その素早い動きに聖は対処出来なかった。剣が振り落とされる。
「駄目えええっっ!!」
それを見ていた李苑が叫ぶ。同時に周りに生えていた草花が信じられないようなスピードで成長し、少女の足に絡みついた。一瞬、動きが止まる。
(今だ!)
聖はスウッと息を吸い込む。どうすればいいのか自然と分かる。もう一人の自分が教えてくれる。
空に手をかざすと、風が腕から手のひらに向かって吹き抜けた。
大気が振動し、手のひらの中でその形を創る。
それは剣。
長さは1メートル10センチはあるだろうか。真夏の太陽の日差しを受け、切っ先がキラリと輝いた。
このままこんなところで死ぬわけにはいかない。
(まだ死ぬわけには──)
聖から〝気”が立ち上がる。蒼く、透明なオーラが。
「動けええっ!!」
呪縛にかかった身体を動かそうと、手足に力を入れる。するとギリギリのところで呪縛が解け、少女の剣を間一髪でかわした。
「何っ」
少女が驚いて振り返る。だが、すぐにまた向かってきた。その素早い動きに聖は対処出来なかった。剣が振り落とされる。
「駄目えええっっ!!」
それを見ていた李苑が叫ぶ。同時に周りに生えていた草花が信じられないようなスピードで成長し、少女の足に絡みついた。一瞬、動きが止まる。
(今だ!)
聖はスウッと息を吸い込む。どうすればいいのか自然と分かる。もう一人の自分が教えてくれる。
空に手をかざすと、風が腕から手のひらに向かって吹き抜けた。
大気が振動し、手のひらの中でその形を創る。
それは剣。
長さは1メートル10センチはあるだろうか。真夏の太陽の日差しを受け、切っ先がキラリと輝いた。