平凡太~ヘイボンタ~の恋
秋の監査までバタバタ。


毎日残業、寝不足の頭をかかえて出社、その繰り返し。


それが終わると、もうコートを羽織る季節、冬。


街には色とりどりのイルミネーション。


クリスマスは、すぐそこ。


会社帰りには、毎日のようにおもちゃ屋さんへ足を向けた。


届けられっこない詞音ちゃんへのプレゼントがたまっていく。


詞音ちゃんは新しい人に心を許しているだろうか。


一華先輩はその人に心を委ねているだろうか。


毎日隣のデスクの一華先輩の左手を見る。


まだない指輪。


あの白く細い指に指輪をはめられる人は、どんな人だろう。


どうか幸せに。


2人に笑顔をくれる人であってほしい。
< 141 / 164 >

この作品をシェア

pagetop