恋するイケメン
俺の部屋に入って、入口に立ち尽くす亜由美。

「亜由美?立ってないで座って?」

腕を引いて俺の隣に座らせる。


「…引いた?」
黙ってる亜由美に不安になった。

親父と姉貴は俺をからかうのを生きがいにしてるからな…。


だから今日はお袋だけに会わせようと思っていたのに…。


「素敵な家族だね。」

ふわりと笑顔をむけられた。

あー可愛いなぁ…。


じっと見てたら、顔を逸らされてしまった。


繋いだ手から熱が伝わってくる。

2人きりの今の状況に、今更緊張してきた。


「な、なんかDVD見る?」

慌ててテレビをつける。


………
俺は中坊か……。



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