恋するイケメン

亜由美Side


校門で待っている私を下校していく生徒達がちらちらと伺いひそひそと話している。


私、なんで待っているんだろ…。

授業が一時間減ったからいつもより早く終わった。


さっきまで美月と杏奈も一緒に待ってくれていたけど、用事があるからとがっかりしながら帰って行った。


あっ…メールすればよかった。


今頃気づいた自分にがっくりとうなだれていると…。

「亜由美!」


この声の持ち主が近づいてきた。
途端に心拍数が上がる。


私の傍に来ると自然に手を絡ませる。
寿命が縮まってる気がする…。


この人、スキンシップが多すぎなんじゃ……これが普通?


付き合った事がないから分からないけど……。


私、流されてる…と言うか…このままでいいんだろうか…。


確かにOKした…だから付き合ってるけど、なんで私なんだろ?




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