改良版 うしろの正面だあれ


もう一度、第四走者からバトンを貰う。


しっかりと受け取った美津は、一生懸命走った。


しかし、それは聞こえてくる。



「あの胸見ろよ!」

「すっげー揺れてる!」

「やだ~牛みた~い」

「男子にあの揺れる胸を見られたいから、わざわざリレーなんかに出たんでしょ~?最低~」



涙が込み上げてくる。


でも泣かない。


こんな奴らに、泣き顔なんて絶対見せない。

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