改良版 うしろの正面だあれ


久しぶりに会う母は、やっぱりとても優しくて綺麗で、顔が綻んだ。


目移りする程のたくさんの下着の中から母と一緒に選び、洗い替え用に3着買ってもらった。


ありがとうとお礼を言い、その日は別れた。



まだ夕方の4時だった。


日曜日も仕事の父は、まだ帰っていないはずだった。



締めて行った家の鍵は、開いていた。


< 8 / 19 >

この作品をシェア

pagetop