リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・14
家が隣同士ということもあり、小さな頃からコイツとは一緒だった。

幼稚園・小学校・中学校・高校に大学まできたら、流石に一緒にいることに飽きてくるんじゃないだろうか?

コイツは精神的に成長が早く、いっつもあたしは面倒を見てもらっていた。

でも流石に中学生ぐらいではそういうのもうっとおしくなって、離れようとした。

…でも長年、コイツに頼りっきりの生活を送ってきたせいか、なかなか上手くいかず、結局今までズルズルと…。

大学に入ってからは、マンションに一人暮らしするようになった。

コイツの親戚が、大学近くに結構立派なマンションを持っていたので、紹介で住むことになった―までは良かった。

けれどもれなくコイツまで、あたしの隣に引っ越してきたのは、どういうことだろう?

まあ同じ大学に通っているから、不思議ではない。

…問題は、何故毎日あたしの部屋に来ては、あたしの面倒を見ているか、だ。
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