先生と執事【続・短編】



バタンッ




な、なに、何なのこの展開は。




先生に何があったんだろうか…昨日から何か甘いんだけど…。




『久し振りに名前で呼んで貰えたからな』




…そういえば、態度もだけど、先生があんなこと言うなんて思わなかったな。




子供達の前ではお父さんとかパパで、二人の時は先生と呼んでしまうからなぁ。




雄揮と呼んだのは確かに久し振りだったかもしれない。




……うん、もう少し呼ぶ頻度増やしてあげよう。




さっきの反応、ちょっと可愛かったし。




「あれ、お父さん?」




「おぉ、おはよう永愛。」




あ、永愛起きたんだな…。




「おはよう…今日は行くの遅いんだね。」




「あぁ、たまには皆と朝御飯食べようと思ってな。」




ふふっ、嘘つき、ただの寝坊の癖にね。




「お母さんは?」




「んー?あぁ、昨日夜遅くまでお父さんに付き合って貰ってたからな。まだ寝てるんじゃないか?」




っっっちょ、ちょっと、何言ってるのあの男は!!!









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