先生と執事【続・短編】






――――――――――――――………






「はぁっ…はぁっっ…」






あと少し。





『姉ちゃん、さっき電話があって、母さんがっ』






あと少しで…。





『すぐ来てっ!!姉ちゃん早く!!』





「おかぁさ…っっ」





待ってて、お願い。






あと少しで……ドンッッ





「キャッ!!!!!」






「うわっっ」





し、しまった。






曲がり角に人がいたなんて…また確認もせずに突っ走ってしまった…。







「あの、すいま………」







「あ、あぁっこの前の女の子だ。」






倒れた身体の横にある二本の松葉杖。






足に巻かれた白い包帯。






私の前に倒れているのは………











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