モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~
「モヤシ男って、変な名前だね。」


そう言って、吸ってた葉巻を灰皿に押しあて消した。



「本名じゃないですよ…気付いたら、そう呼ばれるように…」


当たり前だ!このご時世に、そんな名前を付ける親が居るわけない!


心の中で俺は、自分にツッコんだ。



「…本当の名前は、なんて言うだい?」

「…貧乏寺・光(びんぼうじ・ひかる)です。」



ついに…ついに…




モヤシ男の本名が…


って、なんちゅう名前なんだ…(汗)



「貧乏寺…君?…」


今にも笑いそうな顔の社長さん…必死で笑いを堪えてるのがヒシヒシと伝わってくる…



だから、本名言うの嫌なんだよな…



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