モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~
「知ってるつもり?…それで、真剣にお付き合いをしてるだと?」



あちゃー!!!

怒かり出してきた…


「いや、あんまり僕らは、お互いの事を話してないんです。」


これは、ホントの事で実際話してない。


「…そうなのか。」


少し、納得のいかない顔の社長さん…


「娘はな、ワシにとっての大事な宝物なんだよ。手塩にかけて育てた、ワシの生きがいなんだよ!」

わぁ…熱く語り始めちゃったよ…。



「光君。娘は…桃子はな母親の愛情を知らないまま育ってきたんだよ。桃子が生まれて、そのまま妻は…」



…えっ??



「ワシは約束したんだよ。妻に…お前の分までしっかり愛情を注ぐと…だから、桃子には絶対幸せになってもらいたんだ。」


必死で娘の幸せを願ってる父親…その姿に、その迫力に、俺は圧倒された。



「約束できるか?桃子を絶対に幸せにすると。」


さっきよりも目が真剣になっている…



あんだけ俺の名前で笑ってたなんてウソみたい、、、



でも、俺も負けじと社長さんの真剣な目に応えた。

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