モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~
「息子が…生きる気力をなくしてしまって…毎日死ぬ事しか考えてないんです…」


「…そうなんですか、、、なんで、生きる気力を無くしたんですか?」



冷静を必死に保とうとしてる老婆に優しく尋ねた。



「息子の会社が、倒産して…嫁さんと子供にも逃げられて…それで、もう…」



涙を零しながら老婆は答えた。



「分かりました。なんとか、生きる気力を取り戻してみせます。」


俺は、ハンカチを取り出し老婆に渡しながら言った。



< 42 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop