人形の微笑



最後に脅し文句を告げて、難無く木から降りた。


彼女が着ている薄緑色のドレスには、傷どころか枝葉の一つもついていない。



「…………………」



クロアはそれを見届けると、


「美人なのになぁ……」


ボヤきつつ、ゆっくりと木から降り始めた。


………………


…………


……



< 16 / 343 >

この作品をシェア

pagetop