人形の微笑
『……敵はどこにいる!?』
クロアと共に庭園を走り抜けながら、リリスは気配を探る。
やがて見つけたそれは、明らかに自分達よりもスピードが早い。
恐らく、私達が城を抜け出す前に殺そうとしているのだろう。
そして『気配』は――走り続けるリリス達を追い込むように、近くへと迫って来る。
「…………チッ」
あと少しで、城から出られるのに!!
リリスは歯痒く思いながらも足を止め、所持していたナイフを3本ほど鞘から抜きつつ、後ろへ向き直った。