人形の微笑



「……………」

リリスは自分の腕へ手を伸ばすと、銀色のブレスレットを外した。


そしてもう一度、クロアの方へ腕を差し出す。


「……………いいの?」


クロアの遠慮がちな問い掛けに、迷わず頷くと、


そっと、私の手首に金色のブレスレットがつけられた。


シャラ…


と澄んだ音を立てて、肌の上を冷たい感触が滑る。



< 94 / 343 >

この作品をシェア

pagetop