蜜柑色の淋檎【短篇】
バーテンダーから聞いた、彼女のラストオーダー。


残されたネックトップ。


彼女の泪……。



それだけ聞けば、彼女が全てを置いて去って行ったのだとわかった。




彼女に嘘をついてた…──。


それを打ち明ける前に…その嘘を知る前に、彼女は自分の“嘘”に耐えきれず姿を消してしまった。
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