君に、この声を。
目の前の智那の瞳からは、希望の光なんて欠片もなかった。
前までは、あんなにきらきら輝いていたのに。
もう、跡形もなく消えてしまった。
「言い返さねぇじゃん。結局、お前にとっての合唱はその程度だったんだろ」
自分で言いながら、自分に呆れた。
何を女子相手に本気になってるんだろう。
大切なものをとられたわけでもないのに。
ほんと俺、最近どうかしてる。
いま今の俺には、自分自身をコントロールできるような力は残っていない。
「なんとか言えよっ!」
ごめん、智那。
俺、今最低なことしてる。