君に、この声を。



教室から2人がいなくなったからって、さっきまでの空気が変わることはなかった。



そうさせたのが、私だ。



周りからの視線が痛い。

自分が汚いゴミになったみたい。



ちゃんと、理由を話せばよかったんだろうか。


でも、それを説明したからって、合唱を裏切ったことにはかわりない。



泣きたい。

でも、泣きたくない。



どうしょうもない気持ちが交差して、私はその場に立ち尽くした。



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