君に、この声を。



ドン、と胸をつかれた。



『城山さんとは違うのよ』




確かにそうかもしれない。


私は今日、初めてこんな早くに部活に来た。

でも、部長は初めてじゃないんだ。


これが、当たり前なんだ。



こんなんじゃ、何も言い返せない。



やっぱり、私はダメだ。


何にもできない。

何もかも中途半端。



私なんて――――



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