青空からの贈り物。 〜君が教えてくれたこと〜
「んー、残念ながらちょっと違うな。俺は他界した人間じゃない」
「だっ、たら…あなたは一体…?」
「…俺は…」
そこまで話したところで、彼の体がふわっと宙に浮いた。
思わず目で追ってみると、視界にさっきまで隣にいた彼が映った。
黒いTシャツにジーンズという、いかにも人間らしい服装。
でも、
そんな人間そのものの彼の背中からは、
「俺は天界に住む天使。人間を幸せにするための仕事をしてる。本名はブルー・スカイだけど、まぁ…人間界名は蒼井空だから、空って呼んで。よろしく」
人間だったら絶対にありえない、純白の綺麗な翼が生えていた―――……