しーくれっと!




施設の門限は17時。

学校の授業などでどうしようもない場合をのぞいて、基本それまでに帰らねばならない上に、夜遅くなる部活は禁止。

両親が健在でいる子が毎週末遊びに行くために外泊などをする場合などは前もって
行き先や理由、行き先の連絡先を外泊届けに書いて出さなければいけなかった。

休みの日であっても、行き場所は制限される。
毎週日曜日に、年齢に応じたお小遣いを貰えるために、施設の近くにある駄菓子屋さんへの買い物は許されるけれど、それ以外は基本無断で行くことは禁止されている。






とはいえ、私は基本贅沢品やそういったことは幼い頃から好きではなかった。

だからお小遣いも基本使わないでずっと貯金していたし、学校などで自由参加の遠足などがあっても参加は拒否してきた。




通える学校だって、基本県立などの県が関与している場所のみ。
私立なんて絶対行かせてもらえない、やりたいことがあって、どうしても行きたい学校があっても、指定されてる場所以外通わせてもらえない。


だからずっと私は願ってきた。

『早く高校を卒業して、自由になるんだ』

と。

『誰にも縛られないで、自由に生きるんだ』







そう、ずっとー…。












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