先輩と後輩、そして私
校門に着くと離れる手



・・・もっと握ってたかった・・・



そう思う私。





「ハァハァ・・・先輩、セーフですね?」





「・・・南海ちゃん、ダッシュしちゃった所悪いんだけど・・・


俺の時計が10分早かったみたい・・・(笑)」




「え?」




よーく考えれば私は今日、早く家を出た。

なのに遅刻するはずがなかった。



「南海ちゃん、ゴメン」




「いえ、ダッシュ、楽しかったんで大丈夫です♪」




「よかった。早すぎて、人がいねぇな。

よし、じゃあ話でもして友達来んの待っとくか?」




ハニカム先輩につい見とれてしまう私。


なんで先輩はカッコイイ上に、優しいんだろう・・・


顔も良くて性格もいい先輩。


私をはじめとしたあらゆる女子は大抵先輩に恋してる。



だから、こうして話せるだけでも光栄な事だ
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