先輩と後輩、そして私
「へー、そんなことあったんだ。よかったね」




さっそく今日会ったことを親友に報告。


親友の由衣は、しっかりしていて私とは大違い。




「先輩と南海ってお似合いだよね」




こんなお世辞まで言ってくれる気が利く心友☆



「お世辞でも嬉しいよ~、アリガト」



「お世辞なわけないでしょ。
いい加減自分の可愛さ気づけよっ」




自分の可愛さ~?
可愛いところがないから気づくわけがない!


由衣は、スポーツができて美人でカッコイイ。

女の私でも由衣に惚れてしまう。




「そーいえばさ、一昨日新入生入ってきたじゃん?」




「あー、うん」




高校2年生の私も一昨日から先輩なのだ♪

先輩かぁ・・・先輩・・・


ムフフ、朝先輩と手を繋いじゃったよ。
キャー///




「さっそく、南海噂になっちゃってるって☆

可愛い先輩がいる。って言われてる・・・って人の話聞けよ」




私はつい妄想モードに入っていた。




「アンタ、そんなに好きなら早く告白しちゃいなさいよ」




「無理無理無理!!!!!振られちゃうし、ライバル多いもん・・・」




「私は、いけると思うんだけどね?」




由衣が変なこと言うから、今日1日の授業全く聞いていなかった

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