Sieru~愛犬と愛しの先輩~
あたし達が向きを変えて進もうとすると
「……待って」
思いもよらない人物に手を掴まれた
金髪のふわふわの髪があたしの後ろで揺れる
「なん…で………」
止めた人はあたし達をずっと見てた人だった
目が合ったと思うとすぐ反らし、手を離した
すると突かさずヤンキー集団の人が
「ちょっとしゃべって行こーぜ」
と手招きしている
そんなこと言われても無理!あたしには不可能
「マルも言ってることだし…」
谷川はあたし達の手を引きながら歩き出した
もちろん目的地は目の前の集団
………あたしは心に誓った
谷川を地獄に突き落としてやるー!と