Sieru~愛犬と愛しの先輩~
「なんでなんで、シエルが彼氏じゃダメなの?」
「や…せめて人にしようよ」
いーや、あたしはシエルでいい
あの白いフサフサの毛をむぎゅー!ってするだけで幸せ────
「………ぃ!」
ん?なんだ?
「おーい、人の話し聞いてるのか!」
「ごめん、ついうっかり自分の世界に…」
「はぁ……もうチャイム鳴ったよ」
「えっ嘘!?戻らなきゃ!」
急いで怜衣の後ろの借りてた席を離れ、自分の席へ戻る