フライングムーン
第十五章
誰も来ない元の生活が始まった。
私は毎日、静かに一人で過ごした。
もう彼がやってくる事はない。
インターホンが鳴るのを待つ自分に何度も言い聞かせた。
私は毎日、無意識に溜息を繰り返していた。
< 16 / 21 >

この作品をシェア

pagetop