チッサイ、オッサン
涙。
近藤が帰ったあと、俺はそっとテーブルの上のオッサンを見た。


オッサンは正座しながらコックリコックリとうたた寝を始めている。


「話は聞かれてないようだ。でもこれから俺はどうしたらいい?」


困り果てた末、思いついたことは。


「近藤が太らせて食うって言ってたから、きっと太らなければいいんだよね?」


でも食生活も変わっていないのにいつの間にか太っていた俺。


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