チッサイ、オッサン
医者はとにかくなにもしないで、ひたすら体力を回復させろと言っていたし、まだまだ体のダルイ俺は寝ているしかない。


「それにしても、ヒマだ」


俺は布団の中から部屋を見渡した。


一人暮らしを始めるまで住んでいた実家の俺の部屋は、見事に物置きになっていて布団を敷くスペースもままならないほどだ。


あふれかけたなにかが布団の下にもあるみたいで、ゴツゴツしていてずっと気になっている。


「せめて布団のとこくらい平らにしてくれよ」


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