チッサイ、オッサン
驚きながら駆け寄ろうとしたけど、今度はしゃがんで片方ずつ足を横に伸ばし始めた。


マイペースに続ける姿を固まりながら見詰める俺。


「ふ、踏み込めない……!なぜに今ストレッチを!?」


短い手足をパタパタさせて体をほぐしたじいちゃんは、汗をかきながら膝に手をあててハァハァとすごく苦しそうだ。


「お、終わったの?じいちゃんなんだから無理しちゃダメだよ」


< 203 / 216 >

この作品をシェア

pagetop