歌姫はギタリストに恋をする゚*。
ガチャ



ぐいっ


「…な!」




バタン!


楽屋を開けると、急に誰かに腕を引っ張られ、抱き締められた。



な、なに!?


突然のことで、なにがなんだかわからない私…




「…やっと、捕まえた」




「慶!?」


聞き覚えのある、愛しい人の声。


ふわっと香る、慶がいつもつけている洪水の匂い…




「慶…」

「…久しぶり。生きてたみたいだな」


私を抱きしめる手を緩め、私のことを見下ろして微笑む慶。



久しぶりの慶の笑顔…

やっぱりかっこいい…
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