すぅいーと*らぶ〜甘恋〜
電車に乗り遅れそうになり、慌てて駆け込み乗車する。
通勤ラッシュで、今にも押しつぶされそうになっていた。


まあ、駅から15分くらいだし。
大丈夫か。


そんなとき。


「…!?」

お尻を触られるかのような感触があった。

…まさかの

痴漢!?


「…どうしよう。」
大きな声も挙げられずにただ、立ち尽くしていた。



そんなとき。


「ちょっと。何やってるんですか。」
痴漢の手を投げとり、
「こいつ痴漢です。」


あたりがざわめく。
{痴漢だって。}
{怖いわねぇ~}

「っ、こっ、こんなブサイク誰が痴漢するかっ無礼な!」

「はい!?だって今お尻さわって…」
「てめえ、今なんつった?」
あたりには聞こえないくらいの声でなぞの男性Xはつぶやいた。
痴漢の胸ぐらをつかみ優しげな、口調でこういった。

「署まで、ご同行願いますか?」
確かに優しい口調だったが、完全に切れている状態だった。
初対面の私でもわかるくらい…

痴漢男もこれで言い訳する気力がなくなったのか、
素直に署までいった。






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