好きになっても、いいですか?


その頃、麻子と麗華は意図の読めない鉢合わせに戸惑っているところに拘束されて、人気のない公園のさらに奥へと連れていかれていた。


(ちょっ……なに?!なんなの、こいつら!)


麻子が徐々に平静を取り戻しつつ、自分の手を縛り上げ、口元にタオルを噛ませる男を確認する。


(――――知らない。こんな奴ら……しかも、暗がりではっきりと顔を識別できない)


ふと、横で同じように扱われている麗華を見た。
麗華の差し金ではなさそうだと言うことは一目瞭然。

あの麗華が、この上なく恐怖に目を潤ませているのだから。


自分だけならまだしも、麗華も一緒というところが腑に落ちない。

麻子は目を閉じて、再び自分専用パソコンのメール画面を思い出す。


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