家政婦のメイド派遣します!
今は気休めだがそれでも彼らがそう決断したことが何よりうれしかった。

「あ、桃子に結婚式上げさせてあげたいからゆっくりでいいから形だけはどっちか選んでね。」

そして、戸籍はしっかり夫婦になると言う事らしい。

「ま、子供とかは沢山いてもかまわないし。」

ほら、俺達双子だからどっちの子でも親に似るだろ?

変な理屈を直樹が言ってきた。

2人は本当に考えた末、桃子との3人の暮らしを見つけ出してくれたのだ。

折角止まった涙がまたあふれてきた。

「え? それじゃやだ? じゃあいっそ3人で結婚式上げる?」

何を勘違いしたのか、祐樹がガラにもなく慌てていた。

「違う……嬉しいの。」

涙を指で拭うと滴がリングに落ちできらりと光った。






これからずっと3人で歩んでいける未来。

そんなもの見つけられないと思っていた。

だけど、それは桃子の大切な2人によって今、叶えられようとしている。

きっとこの先、色々な障害が出てくる事があるかもしれない。

でも、それも1人で駄目なら3人で考えて進んでいけば良いのだ。

彼らの恋愛は今始まったばかりなのだから。

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