白の森
凪いだ日々
ここで暮らし初めて一週間が経った。

「ティアどこだ」

アッシュはティアを探して歩いていた。城の中にいないため、外を探す。

アッシュの声を聞いたのか、馬のマーニャがゆっくり近付いて来た。

「マーニャ、ティアを知らないか？」

首を撫でてやるとマーニャは言葉を理解したのかアッシュの服を引いた。

「そっちか」

歩こうとするとマーニャのこどものレイディアントが反対側に裾を引いた。

「レイディアント、放せよ。後で遊んでやる」

マーニャがアッシュで遊んでいると思っているのかレイディアントは放そうとしない。

子馬と言っても相当力がある簡単には放そうとしないレイディアントにアッシュは強引に服を引き抜こうとするが、逆効果でついに破れてしまった。

「お前、何してくれてんだよ」

アッシュが肩を落とすとレイディアントとはアッシュをからかうように鼻でアッシュを押した。

押された先は小さな小川が流れていてアッシュは落ちてしまった。
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