テレビの中の、人。
接近
それから、あたし達は、

ルミネに行く時の気持ちが変わった。

ショッピングついでに行くというよりも、

ビタミンK目当てで、彼らの出演日を狙って行くようになった。



一度、店に来て

少し喋った。


たったこれだけのきっかけでも、女って

深入りしてくもんなのかも。

あの日から、たちまち大ファンへと変わった。

もっと、近づきたい・・・



入待ち、出待ちもするようになった。

彼らの立場上、割りとすんなり成功し、

すっかり顔も、名前も覚えられた。



とたんに、急接近した・・・。

その日も、劇場に行き

出待ちしてた。

3人が裏口から出て来た



「また来てくれてたんだね、ありがとうね。」

リョウが言う。

「今日も面白かったで~す!」

あたしがはしゃいだ。





「・・・あぁ、そうだ、・・・今日、店出てる?」

「たまには、また行こうかな~、て、なあ!」

リョウが、二人に行った。


「そう!またkomachi行こうかって行ってたんだよね」

タイチが言う。

サトシは、相変わらず大人しいキャラ。




「出てるよもちろん!待ってるから来て!」

あたしらはめちゃくちゃ喜んだ。



ここまで仲良くなれるとは、

・・・さすが売れてない、特権(笑)



いつもより、店に行くのが楽しくてしょうがない!

あたしたちは、あの3人が来るのを待った。


「まだかね~!?」



そわそわする。

また、10時をまわった頃、


ガチャ

店のドアが開いた!

ビタミンKだ!!



「いらっしゃいませ~」ボーイが言う。


「指名の女の子、いますか?」





「あ、りえちゃんと、ミズキちゃんで・・・。」


(やった!)

心の中で呟いた。





「いらっしゃ~い!待ってたよ!」

あたしたちは、はしゃいだ。

それから店の、一番奥のテーブルに付き

ママから見えないように、タバコを吸った。

楽しい時間が過ぎていく・・・。


「まじでめっちゃ嬉しいし!」

テンション上がってる時のタバコは格別。






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