自分大好きお姫様
「悠里ってば、すぐちょっかい出してくるんだからっ!」
ちょっと迷惑そうに唇をとがらせる。
「いいじゃん。俺達の仲だし」
ドキッ
「えー!なになに!?付き合ってる系?!」
決してそういう関係じゃない。
みんなが騒ぐなか、
「ばぁか。うそ。
よしっ!美玲!寄り道しながらかえっぞ!」
「えっ!」
「な?恭!」
悠里が肩をかける人を見る。
「ベタベタすんなよなぁ。
きもちわりぃ。」
「恭。
って事は、花音も?」
コクリと合図する悠里を見て、
花音を探しにいく。
「かのーん!」
「きゃあっ!美玲!どうしたの?」
廊下に出てトイレから出てきた花音に飛び付く。