この恋を君ともう一度。


 ~裕也SIDE~

 俺は矢野裕也。今朝、俺は早く家を出て学校へと続く道をのんびり歩いていた。

 早く出過ぎたか・・・?


 そんなことを思っているとき、満開の桜の木がたくさん並んでいた。

 花には別に興味なんてない。だが、不思議と俺は桜に見入ってしまい桜の木の近くへと足を進めていた。


 すると、「きれーい!!」と女の声がしたのぞいてみるとそこにいたのは、美少女という言葉がよくあてはまるほど整った顔立ちをした女が桜をまじまじと見つめている。


 その表情はとても穏やかなもので俺の頭の中はこの女のことでいっぱいになってしまった。


 俺はこのときこの女に惚れたんだと思った。


 実をいうと俺はこの15年間一度も人を好きになったことがない。


 当然、彼女も作ったことがない。 何度も告られたことはあるがすべて断ってきた。



 完全な一目惚れかもしれないが、この女は、今まで会った女とは少し違う気がした。


 
 こんな気持ちを抱いたのは初めて。


 だから、当然この女を俺に惚れさせるためにはどうしたらいいのかもわからない。


 少し考えた俺は友だちになることが優先だと判断し、彼女に話しかけることにした。


 ガサッ



 草陰にいた俺は少し大きな音をたててしまった。


 彼女は、とても びっくりして、目を丸くして俺を見てた。


 少し話をして俺はこの場を去った。






 彼女の名前は、神田麻那・・・・。


 

 
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