見つめたままに、
3
咲ちゃん、何飲むー?

首を、かしげずに
目元だけ細めて問われる

特徴的な少し間延びした口調は
最初から苦手だった

「ウーロン茶を、」

答えると少し苦笑する
テーブルの上、
マイクに伸びた薬指に
暖色照明が反射して

疲れて参加した
飲み会での目には、きつい
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