ブルーブラック2


コツコツコツ


足早に夜の道を闊歩しているのは美咲だった。


「あの感じだと、まだいるはずよね」


そう呟いて点滅した信号を小走りで渡る。

そうして着いたのは―――


「ここに居れば絶対見逃さないわ」


弐國堂の裏口だった。



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