ブルーブラック2

5.親友の二人



「神野さん忙しそうですね」


隼人が坂谷にそう呟いた。


「ああ。でも生き生きしてるだろ」


坂谷は百合香を見て優しい顔をしてそう答えた。
そんな坂谷を見て隼人はまた色々考えてしまう。


「坂谷さんて···神野さんのこと好き―――だったんですか?」
「ばっ···!!かやろう···」


急にいつもは隼人に対してクールな坂谷が動揺する。


「···まぁ。過去だ過去!」
「告白しなかったんですか」


意外にこの話題に食い下がる隼人に坂谷も何かを感じる。



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