ブルーブラック2


「百合香、具合は?」


椿と隼人と別れて車に乗り、走り始めた時に智が聞いた。


「え?あ、はい・・心配掛けてごめんなさい」


百合香はあまりに今の短時間で色々ありすぎたせいですっかり自分の腹痛のことを忘れていた。


「そう。良かった・・・」


優しい顔に、優しい言葉。

安堵する気持ちと、まずは何から話をすればいいのかという緊張と。


百合香は頭の中で色々と整理しようとしていたが、何よりやはり手元にある“桜”が本当に嬉しくて、それ以外のことはまだ考えられないでいた。


(本当に、よかった・・・)
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