ブルーブラック2
*
それからまた数カ月が過ぎた。
「神野さん、元気っすか?」
店内を巡回していた智に、坂谷が駆け寄って声を掛けた。
「変わりないよ」
「そうですかー。なんかオレ、今日か今日かと落ち着かなくって」
「…なんでお前がそわそわするんだよ…」
陽射しが暖かくなってくる午後。
店内にもその陽射しは入りこんできている中で、悲しくも客はほとんど居ない時間だ。
そのせいもあり、智と坂谷はゆっくりと雑談してしまっていた。
「だって、そろそろでしたよね? 予定日」
「まぁ、あと10日は切ったけど」
「柳瀬さん、よくそんな呑気に…いや。落ち着いていられますね?」
「俺が慌てたって仕方ないだろう」
智は溜め息混じりに坂谷に吐き捨てると、そのまま事務所へと戻って行った。
坂谷の話すように、百合香の出産時期が迫ってきていた。
当然、百合香は臨月に入る前に休暇に入り、自宅でのんびりと過ごしていた。
そして、変わらず智は会社に来て、いつもの通り仕事をこなす日々を送ってる。
「お、2階はどうだった?」
ガチャリと事務所のドアを開け、デスクに近づいたところで、智は江川から声を掛けられた。
それからまた数カ月が過ぎた。
「神野さん、元気っすか?」
店内を巡回していた智に、坂谷が駆け寄って声を掛けた。
「変わりないよ」
「そうですかー。なんかオレ、今日か今日かと落ち着かなくって」
「…なんでお前がそわそわするんだよ…」
陽射しが暖かくなってくる午後。
店内にもその陽射しは入りこんできている中で、悲しくも客はほとんど居ない時間だ。
そのせいもあり、智と坂谷はゆっくりと雑談してしまっていた。
「だって、そろそろでしたよね? 予定日」
「まぁ、あと10日は切ったけど」
「柳瀬さん、よくそんな呑気に…いや。落ち着いていられますね?」
「俺が慌てたって仕方ないだろう」
智は溜め息混じりに坂谷に吐き捨てると、そのまま事務所へと戻って行った。
坂谷の話すように、百合香の出産時期が迫ってきていた。
当然、百合香は臨月に入る前に休暇に入り、自宅でのんびりと過ごしていた。
そして、変わらず智は会社に来て、いつもの通り仕事をこなす日々を送ってる。
「お、2階はどうだった?」
ガチャリと事務所のドアを開け、デスクに近づいたところで、智は江川から声を掛けられた。