スイッチ

「そんな目で見るなよ。たまんねえ。
キスが先だ」

乱暴に口付けて舌をねじ込まれた。

彼も欲情してるんだ、私に見られて。

私の舌を執拗に追って吸い付いてくる。

気持ちいいけど、やっぱりあれを···


彼の肩に乗せていた左手を襟元に沿ってスライドさせた。

「ん、ふぅん・・・」

触れただけで快感が背中を走っていく。

指先でそっと撫でながらもうキスだけじゃ足りない。

「ご飯いらない。
早く帰ろう？」


「喉仏に欲情する女、初めてだよ」

私の欲情のスイッチ

「舐めてもイイ？」



了